【第1回】情報セキュリティ10大脅威「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」に対して、どのような対策を推進するべきか?

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ランサムウェア攻撃などセキュリティ関連の報道を見かけることが多くなり、各企業様のサイバーセキュリティ対策の重要性が高まっています。特に規模の大きい企業様は、グループ会社や取引先を含めたサプライチェーンでの対策を推進する必要がありますが、対策の範囲が非常に広く、課題を抱えている企業様が多い状況です。 本記事では、サプライチェーン対策の重要性から、実際の丸紅グループがどのようにサプライチェーン対策を行っているかを、全4回にわたりお伝えします。

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「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」への対策が重要に

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が毎年公表している情報セキュリティ10大脅威について、近年ランキングの常連となっているのが「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」です。

2024年もランキング2位にランクインしており、各企業で対策が急務となっています。

昨今、サイバー攻撃は犯罪集団化しており、高度な知識がなくても高い攻撃性を有しています。サプライチェーン上のセキュリティ対策に不十分な点があると、犯罪集団からサイバー攻撃を受けた際に、事業停止などの影響がグループ全体に波及する可能性があり、事業継続の観点からも適切な対策が必要です。

情報セキュリティ10大脅威 2024 [組織]
順位「組織」向け脅威初選出年10大脅威での取り扱い
(2016年以降)
1ランサムウェアによる被害2016年9年連続9回目
2サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃2019年6年連続6回目
3内部不正による情報漏えい等の被害2016年9年連続9回目
4標的型攻撃による機密情報の窃取2016年9年連続9回目
5修正プログラムの公開前を狙う攻撃(ゼロデイ攻撃)2022年3年連続3回目
6不注意による情報漏えい等の被害2016年6年連続7回目
7脆弱性対策情報の公開に伴う悪用増加2016年4年連続7回目
8ビジネスメール詐欺による金銭被害2018年7年連続7回目
9テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃2021年4年連続4回目
10犯罪のビジネス化(アンダーグラウンドサービス)2017年2年連続4回目
出典:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「情報セキュリティ10大脅威 2024」

サプライチェーン対策のハードル

企業の規模が大きくなることで、海外・国内拠点、グループ会社、取引先などセキュリティ対策が必要な箇所が増え、適切な対策を行き渡らせることが難しくなります。そのため、サイバー攻撃を受けるリスクが高まります。

また、グローバルに事業を展開している企業の場合、言語の壁や現地の法令など様々な観点を踏まえて対策を実施する必要があります。

しかしながら、海外まで想定した対策ができている企業は少ない状況です。

次回(第2回)

このようにサプライチェーン対策の重要性は増す一方ですが、これらをゼロベースで検討するには、期間と莫大な費用がかかり、各企業様の負担は非常に大きいです。

次回(第2回)では、丸紅グループのサプライチェーン対策についてお伝えしていきます。

丸紅I-DIGIOでは、各企業様の海外を含めたサプライチェーン対策の課題を効率的にご支援するサービスを幅広くご用意しております。ご興味のある方は、お気軽にお問合せいただければと思います。

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