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ビジネススキルも加えたデジタル人材育成でRPA導入によるDX実現を強力に推進

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業務を理解し、現場で使えるRPA研修を展開

多くの企業がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めていますが、DXの本質は本業をIT化することです。そのため当社では「デジタル人材を社内で育成する」をテーマに、幅広く人材育成支援を展開しています。

その1つがRPA研修です。RPAを導入するには、事前に業務のマニュアル化、見える化を行い、業務の実態を把握することが前提となります。そういった企業文化が現場になければ、RPAを導入しても十分に活用することが難しいと言わざるを得ません。

当社が提供するRPA研修の大きな特徴は、人材育成・研修で豊富な実績のある株式会社インソースのビジネススキル研修と、当社のITスキル研修を組み合わせ、実際に現場で使えるメニューを展開していることです。そうした意味でも、ITベンダーやコンサルティング会社が提供しているRPA研修とは一線を画しています。

RPAの導入では、どの業務を自動化すれば効果的なのか見極めが必要です。実際の業務内容を理解するため、現場を熟知している人からのヒアリングも欠かせません。こうした作業は、まさにビジネススキルそのものです。

また、RPAを操作する人だけでなく、マネジメントする人もRPAで何ができるのか理解していなければ、正しく業務を指示することができません。つまり、RPA導入においては、ビジネススキルを含めた研修を行わなければ、実効性のある業務の自動化は実現できないのです。

RPAの導入は、自動化以外にも企業に大きなメリットがあります。例えば金融機関の業務内容は、監督官庁である金融庁の法改正やルール変更で、事務手続きなどが変わることが少なくありません。その際、そもそもの業務内容とその意味をきちんと理解していなければ、ルールの変更による具体的な影響を把握することが困難です。「RPAを導入する」とは業務内容を明確にし、システム化することです。業務を棚卸して、改めて理解することは、企業にとって大きなメリットになります。

企業ニーズに応じたRPA/WinActor®研修を用意

当社は丸紅情報システムズ(以下、MSYS)とのパートナーシップを介して、RPAツール「WinActor®」のライセンスを販売しています。MSYSをパートナーとして選んだのは、総合商社を母体とし、WinActor®のトップセールスの営業力と、当社のデジタル人材育成力を組み合わせることで、大きな相乗効果を発揮できると判断したからです。

そして、多様な企業ニーズに応じたRPA/WinActor®研修メニューを用意しています。単なるツールの使い方ではなく、「そもそも何のためにRPAを使うのか」を検討したうえで、実際の業務改善につなげるためのノウハウを習得できる研修です。業務をフローに起こすためのヒントを示すことや、実際にシナリオを作成する際のお手伝いもしています。

RPAがどのようなものか知りたいお客様には「ビジネス活用のためのRPA研修~RPA導入のための一歩を踏み出す」、RPAの導入前に業務の整理をしたいお客様には「業務削減研修~自動化(RPA)に向けて業務フローを見直す」研修をご用意しています。

RPAのテスト導入をご検討のお客様には「RPA/WinActor®研修初級編~データ転記からRPAを始める」研修、RPAツールに触れたことがあり、より実践的なシナリオ作成について学びたいお客様には「RPA/WinActor®研修中級編~RPAを業務に活かす」(2日間)研修や、「RPA/WinActor®研修~ケースで学ぶ実践編」研修など、幅広いメニューを提供しています。

企業には必ず、異動や昇進による担当業務の変更があります。それによりRPAを操作する担当者を引き継ぐ必要性が生まれます。しかし、「業務を引き継げません」という声もよく聞きます。業務の継続性を担保するためにも、一般部門向けのDX人材育成研修に合わせて毎年RPA/WinActor®研修を受講することをお勧めしています。

DXおよびRPAを組織として正しく運用するためにも、WinActor®を操作する人に限らず、マネジメント層の方がリーダーシップ研修などを合わせてRPA研修を受講することも有効です。当社では1,000種類以上の研修ラインナップがあり、あらゆるご要望に対応できると自負しています。

事務現場のDXを推進するRPAの教育や運用を支援

これまで、日本は欧米に比べてDXの取り組みが遅れていると言われてきました。今後、コロナ禍によるニューノーマルへの社会変革に伴って、デジタル化・IT化の流れがより一層加速するのではないでしょうか。

多数のスタッフが事務センターに集まってパソコンで処理するような、従来型の業務形態はITを活用して労働生産性を高める方向へとシフトしています。RPA/WinActor®は、事務作業における労働生産性を上げる大きな武器として、ますます注目されるはずです。

これまでは企業がテクノロジーを選ぶ時代でしたが、これからはテクノロジーが企業を選ぶ時代になると見ています。DXに対応するデジタル人材の育成を含め、最新のテクノロジーに対応できない企業は市場競争力を失い、取り残されてしまうことを、経営者やマネジメント層の方々は理解する必要があるでしょう。

RPAは、事務現場のDXを促進する象徴的な手法と言えます。日本企業の商習慣を理解した上で実践的な教育や運用支援などを含め、MSYSとともに現場で役立つRPA/WinActor®研修を広げていきたいと考えています。

杉山晋一 氏
株式会社インソースデジタルアカデミー 代表取締役 執行役員社長
※所属・職名等は記事公開当時のものです。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、定例業務の自動化による作業の効率アップ、ミス軽減を目的に、多くの企業が導入を進めています。その効果を最大化するには、人材を育成し、適用業務の選定や業務フローの可視化などの準備が必要です。企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を担うデジタル人材育成の一環として、「RPA/WinActor®研修」を実施する株式会社インソースデジタルアカデミーの代表取締役 杉山晋一氏にRPA研修の重要性を伺いました。
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